夕方、歌を歌いながらさくらと歩いていると、
後ろからクーがやってきました。
クーを見ると、たちどまり、クーが来るのを待ちます。
いつものように、クーとじゃれあいながら農道を歩きます。
のんびりゆっくり歩きたいさくら。
駆け足でグイグイ前に進みたいクー。
今日は、ふたりがお互いを気遣うように、
ちょうどふたりの中くらいの早さで仲良く歩きました。
用を済ますとさっさと帰ろうとするさくらも、
今日はクーにつき合って、久しぶりに遠くまでやってきました。
すると、さくらはここでストップ。
ピタッと足が止まりました。
「クー、ワタシはここで。またね。」
「さくらちゃん、ボクはぐるっと田んぼを一回りするよ、じゃあね。」
クーと別れたあとの、さくらのこの笑顔。
クーと一緒の散歩はきっと楽しかったんだね。